テビさん 『 羅針盤』

posted:2023.12.13   location:岡山市北区 FRASE Lapis  photo:@tebilog.style / @a.yasuda.1976

OKAYAMA TRAIL RUNNING ASSOCIATION YOUTH GROUP

100マイルに魅せられて


岡山市北区でトータルビューティに定評のあるFRASE Lapisを経営され、アウトドアアクティビティを楽しむRacin'VAN(羅針盤)の代表としても精力的に活動し、岡山から発信し続けるブログ 『岡山的!!アーバン・アウトドアライフ』 も好評のテビさん。

10年前、たまたま目にした100マイルの光景に魅せられてその挑戦が始まりました。

仲間たちとの練習の日々、苦しかったレースのことや、それらを乗り越えた喜びについてFRASE Lapisでお聞きしました。

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As a Hair Stylist

美容師として

――昔から美容師を?

19歳の頃から美容師1本で、「これしかできない」って働いていますね。
昔は、「独立してナンボ」みたいな感じの風潮で、自分のお店を持つのがずっと夢だったんです。

――最初から岡山ですか?

独立は岡山ですね。
それまでは東京でした。

7年は東京にいたかな。
東京では5年ぐらい下積み期間で、スタイリストとして活躍したのは2年ぐらいですね。

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岡山に戻ってきて、高校生の時にバイトしていた美容院で働かせてもらいながら物件を探して、結局はゼロスタートでしたね。
独立当時は27歳だったんですが、若かったのでもう勢いだけで(笑)

FIRST RUN

ランニングを始めたきっかけ

――ランニングをはじめたのは?

ランニングは39歳の時に始めました。
それまでは、煙草を吸ったりお酒を飲んだり、「不健康まっしぐら」の美容師らしい夜の生活をしていました(笑)

スタッフを抱えながらやっていたんですが、うまくいかないことも多くて、「環境を変えたい」という気持ちもあったんでしょうね。

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そんな時、たまたまテレビで「ULTRA-TRAIL Mt.FUJI(ウルトラトレイル・マウントフジ)」(UTMF)の放送を観たんですよ。

大規模な大会で、めちゃくちゃ参加してる人がいるじゃないですか。
「こんなレースがあるんだ」と思って。

――初見だとよく分からないですよね

そうですよね。

選手も一般の人が多くて、「100マイル=160kmを走る」って言ってるんです。
フルマラソンでもすごいのに、「その4倍!?」 って。
しかも2日間かけて走るというので。
理解できず、「何なの??どんなレースなのこれ!?」って(笑)

ナレーションで、「100マイルレースは、人間が不眠不休でできる極限のスポーツです」ってフレーズが出てきて。

「出てみたいな。よし、出てみようか!」と思い立ったんです。

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――いきなり100マイルレースに出ようと?

そうです。
「トレーニングして絶対出よう!」って。
富士山を見ながら走るっていうシチュエーションもいいなと思ったし、UTMFに出るっていうのが自分のミッションというか夢になったんですよ。
スイッチがバチンと入って、「100マイルを走れるようになるために、まずロードを走れないといけない」と思って。

煙草もすぐに止めて、近所を走るところから始めました。

――気持ちが入ってますね

知識はありませんでしたけどね(笑)
調べてみたら、UTMFに出場するためにはITRA (International Trail Running Association)のポイントが必要だと知って、すぐには出られないことが分かりましたけど(笑)

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Racin'VAN

羅針盤結成

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――まずはポイント獲得から始めたんですか?

100マイルのレースに出るには、レースを完走して付与される一定のポイントが必要と知って、岐阜の奥飛騨で距離が27kmぐらいのポイントが付くレースがあって、それが初めてのレースでした。

――最初のレースはどうでしたか?

疲れましたね、本当に。でも、天気が良くて、気持ち良かったんですよね。

――当時、トレイルの練習はどこでされたんですか?

初めは操山に案内されたんですよ。
THE NORTH FACEのスタッフさんに、「一緒にやろう」って言ってもらって、友達と3人で行きました。

それから、「もっと仲間が欲しい」と思って2014年に、「Racin'VAN」(羅針盤)というグループを作ったんです。

――羅針盤はどんな集まりなんですか?

お店のお客さんとのレクリエーション的な感じで、「山へ行こう!山でコーヒーを飲もう!!」って誘い出したんです。

その中から、「トレランをやってみたいという人おらんかな?」って探して。
そこから、誰かが誰かを誘って来てくれて現在に至るという感じです。
羅針盤は龍ノ口をホームコースに活動を続けて、来年でちょうど10周年になりますね。

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100 MILES

マイルへの挑戦

――100マイルへの挑戦はその後どうなったんですか?

最速でUTMFに出場しようと思って、順調に1年ほどでポイントは貯めることができたんです。

でも、UTMFは事前の抽選で落ちてしまって。
翌年の抽選にも落ちて、「自分には縁がない大会だな」と思ったんです。

――当時は倍率も高かったんですね

その後、UTMFの姉妹レースで、「Ultra-Trail du Mont-Blanc(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)」(UTMB)がフランスのシャモニーであるのを知って国内がダメなんだったら、「じゃあ、もう本家だろう。親分出て来い!」って、エントリーしました(笑)

――UTMBにエントリーですか?

そしたら、そっちはすんなりと走れることになったんです。
初めて挑戦する100マイルが、2017年のUTMBということになって。
走り始めてから3年目ですかね。

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FIRST MILE

UTMB

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――初マイルのUTMBはどうでしたか?

レースは110kmぐらいのところでDNFでした。
ショックでしたね。

あの山域は木が無くて山肌が全部見えるんですが、遠くの大きな山を登ってる人たちが見えるんですよ。

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――それはしんどいですね

「あそこまで行かんといけんのか」みたいな(笑)
その時に一緒だった、岡山の知り合いのランナーさんが見事に完走して。
僕は完走できず悔しい思いもあって、翌年もUTMBにエントリーしたら抽選に受かったんです。
「2年連続で当たることってなかなかないよ!」って周りの人に言われて、「また、行ってみよう」と翌年も参加したんですが、123km地点のエイドのシャンペで関門OUTになってしまいました。

UTMBは2回ともダメだったんです。
「100マイルって簡単じゃねぇな、甘くないなぁ」って。

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――初マイル、国内でも大変なのに海外だと余計大変ですよね

走ってる時って、一人じゃないですか。
言葉の壁というか、外国人には話しかけにくいですね。ずっと喋らないから、調子も出なくって。
さらに、向こうのエイドの食べ物が合わなくて、体が受けつけず苦労しましたね。

――サポーターはつけたんですか?

サポーターはつけなかったんですが、奥さんが一緒に行ってくれて。
また、フランスで弟が靴職人をやっているので、シャモニーまで来てもらって通訳してもらいました。
海外は言葉が大変なので助かりましたね。

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――UTMFも出場されたんですよね

UTMBの翌年の2019年のUTMFで、やっと挑戦できたんです。

だけど、まさかの4月の降雪で途中で中止になってしまったんです。
結局、114km地点の忍野というところでレースは終わってしまいました……。

「本当に縁が無い大会だな」って、あらためて思いましたね(笑)

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結局、しばらく100マイルに挑戦できずでしたが、やっと今年の「信越五岳トレイルランニングレース」(信越五岳)に挑戦できることになったんです。

FOR SHINETSU FIVE

信越五岳にむけて

――今年、信越五岳に挑戦ということで、それは何か理由が?

信越五岳はまず、開催日程が良かったんですよ。
お店の休みにあたる、第3日曜日開催っていうのが自分の中での第一関門で(笑)
さらに、信越五岳の参加条件はポイントじゃなくて、「過去4年間の100km以上のトレイルランニングレースの完走」で、雪を理由に途中で中止になった2019年のUTMFの忍野までの記録を完走扱いにしてくれたんですよね。

その結果を提出して大丈夫だということで、「やってやろう!」と思ってエントリーしました。

 
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――信越五岳は、どのあたりの山域のレースなんですか?

舞台は、新潟と長野のちょうど県境あたりです。

土曜日に受け付け後、その日の夕方18:30がスタートで。
まるまる日曜日を走って、月曜日の深夜3時までの33時間が制限時間で

――制限時間が33時間なんですね

同じ100マイルでも、UTMFは制限時間が46時間ですよね。
ボリュームゾーンランナーの自分は、「今の走力のままでは多分ダメだろう」と感じていました。

それで、羅針盤の速いランナーたちと一緒に走ると完走に近づくだろうと思って、練習を組み立てていきましたね。

――練習方法をそれまでと変えたんですか?

変えましたね。
具体的には、山を走った後にロードの峠を走るセット練ですね。

走らないとダメっていうパートを、「ちゃんと走って終わる、歩かずに終わる」という練習を積み重ねました。

ロードの峠は、走らないといけないイメージじゃないですか(笑)
歩かず走るっていう、絶妙な斜度の練習をしましたね。

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――走力がだいぶ上がりそうですね

あとは、夜通し練習をする、「RUN thruogh the night」ですね。
土曜の夜から山に入って翌朝まで走って朝日を迎える練習を1人でも毎週やりました(笑)

9月開催の信越五岳の出場が決まってから、仕事が忙しくて結局は6月7月8月の3ヶ月間で追い込みをかけましたね。

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――かなり暑い時期ですね

8月でもクレイジーな仲間たちが練習に付き合ってくれて、月に400kmって過去走ったことなかったんですけど、そこで月に400kmちょっと走れたんです。

――真夏に400kmですか?

夏に走れて、それが自信になったのかな。

仲間たちは、それぞれに目標のレースがあって、それぞれに付き合って一緒に練習する感じでした。

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――仲間と調整できてどうでしたか?

走力は上がったと実感してましたが、完走の自信は正直4割ぐらいでスピードが足りないと感じていました。
予想タイム表を作ったんですけど、どうやって計算しても、制限時間に入らないんですよ(笑)
エイドの時間を削って削りまくってなら、「ギリギリ3分前にゴールできるか……な?」って。

それで、信越五岳の2週間前に最上稲荷9時間耐久トレイルランレース2023に、調整をかねて出場したんです。
コレを走りきらないと、「信越五岳の完走は無理だぞ」と思って。

――ハードなレースかと思いますが、どうでしたか?

ハードでした!!
「あの人が行ってるから、自分も行かんといけんなぁ」とか、自分の中で信越五岳のシミュレーションをしながら走りました。
人と競いながら走ったのって本当に久しぶりだったので、本当に良い練習になりました。

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PACER

ペーサーとの出会い

――信越五岳はペーサーをつけたんですか?

はい、今回はトレランで知り合った友達にペーサーをお願いしていました。

昔、UTMFのSTYカテゴリーに参加した時に一緒になって、スタートでたまたま隣にいて声を掛けて、それで仲良くなって。
今では家族ぐるみの付き合いをするまでになりました。

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彼はすごい走る力もある人なんです。
今年のレースの話になって、「自分は信越五岳に出るけど、何か出るの?」と聞いたら、「怪我をして復帰に向けてトレーニング中だ」って言うんです。
「信越五岳のペーサーをお願いできる?」って聞いたら、「ちょうど調子も上がってきたから60kmぐらいだったら全然引っ張れると思う」っていう流れでお願いしました。

――それは心強いですね

めちゃめちゃ心強いです。
信越五岳は101km地点から後半の60km区間をペーサーと一緒に走れるんです。
だから、101kmまでは絶対に行かないといけないなと。
走れメロス状態ですよ(笑)
ダメでもそこがゴールと思って、死ぬ気で行こうと臨みました。

Time flows again

再び針が動き出す

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――信越はどんなコースなんですか?

信越は400mアップとかの登りはあるんですけど累積標高が7000mぐらいで、林道や整備されたトレイルが多くて走れるんです。
あと、名物ゲレンデがあって。

ゲレンデを越えた後に2つ目のゲレンデがあって、終わりかと思ったら、またその後にチャンピオンコースみたいなすごいのが登場して(笑)

――今回、事前のペースプランは?

当初の計画からスピードアップして、制限時間の30分前にゴールできるタイム表を新たに作り直したんです。
それを羅針盤のみんなにも共有して、「IBUKI GPSを持って走るからみんな見とってな!」って伝えて。

――いよいよスタート、どんな感じでしたか?

そうですね。ワクワクしていました!

UTMBもUTMFも凄かったけど、信越五岳も応援の人が多くて、スタートの瞬間に花火がバンバン上がるんですね。
それが、きれいなんですよ。
感動的なスタートでした。

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――実際のペースは予定通りに進んだんですか?

面白いほど、タイム表通りに進みました。

今回、羅針盤仲間のYさんと参加して、一緒に走っていてお互い調子が良くて。
タイムが想定より速くて、区間ごとに5分づつ短縮していって。

―― 一緒に走る人がいるのは違いますよね

切磋琢磨で進んでいけたし、眠気が来た時には必要以上に会話したり。

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――途中痛みとかはなかったですか?

練習から違和感はあったんですが、左膝と右のハムストリングを痛めて、ゲレンデの下りを横向きや後ろ向きで下りたりとか、色々と工夫してみたけど痛くって(泣)

――そんな状態で走ったんですね

痛かったんですが、我慢して進んでいたら、少しずつ気にならなくなって、何とかペーサーのいる101kmまで行けたんです。

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――天候はどうでしたか?

天候は、最初は暑かったですね。
でも、途中から土砂降りになって。

4時間ほど降ったり止んだり、降ったり止んだりが続くんです。

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降り始めに雨宿りしながら、「どうする?」って聞くとペーサーが天気予報を調べてくれて、見るとレーダーが真っ赤なんですよ。

ペーサーが、「これは待ってても、意味がないですね」って。

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周りで「厳しいな、泥濘になったら渋滞になる」という声もあって。

人が踏んでいない、水たまりの状態だったら走れるかもしれない。
今すぐに出れば、泥濘を通らなくていいかもしれないって。

他の人は雨宿りする中でペーサーに、「行きましょう!」って言って飛び出しました。

そこから、予想通り走れたんです。
しかも、雨がアイシングのような感じになって、膝が痛くなくなったんですよ。
「雨も悪くないぞ」って。
それで次々にエイドをパスしながら進んでいきました。。

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――余裕はありましたか?

余裕がある訳ではなかったですね。
やっぱり、雨は雨なので。
ペーサーが時計を見ながら、「この調子でいったら多分大丈夫です」って言ってくれるんですけど、半信半疑でしたね。
一つアクシデントあったら、「ダメだろうな」って思ってました。

その時に、捻挫をやっちゃったんですよ。下りで前にひっくり返るぐらいに、転倒したんです。

ソックスを脱いで腫れを見たら嫌になるじゃないですか、なのでソックスの上からテーピングをグルグル巻きにして、そのまま続行しました。

――その時点で後、何kmぐらいですか?

たぶん残り20kmぐらいだったかと思います。
でも、140kmを超えたら完走率がグッと上がるっていう過去のデータがあって、それを信じて痛みをこらえながら走り続けました。

最後のラスボスって言われる400mアップの上りがあるんですけど、しんどかったですね。
さらに、下りのトレイルがズルズルになって渋滞が起こって。
このペースで行くとひょっとして、「やばいかも」みたいな空気が漂っていました。

そしたらペーサーに、「飛ばすけど、大丈夫?」って言われて。
「うん」って答えて、頑張ってついて行きました。

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――ロングレースで最後に飛ばせるってすごいですね

自分でも最後に走れたのが不思議です。
がむしゃらにペーサーについて行っただけですけど、最後に走れるって楽しいですね(笑)

――いよいよゴールに

深夜でゲレンデの上から、ゴール会場の明かりが見えるんです。
それが見えた時に、ホッとしたことを覚えています。

中々、ゴールが現れなかったので、「間に合う?」って何度もペーサーに聞いてましたから。
ゴールが近づいてくると、「100マイラーになれる!」って感動しましたね。

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――足掛け何年もだから

「100マイラーになる!」って言い出してから、もう10年が経って。
100マイラーになった時と、ならなかった時の差ってすごくありますよね。
階段の違いというか、「1段の差って凄いんだな」となってみて本当に思いましたね。

――ゴールの辺りはではどんな話をしていたんですか?

レースに必要なポイントの期限が切れるというのもあって、たぶん次に100マイルに挑戦するにしても、だいぶ先になるなって。
「ぜひ完走したいんよ」っていう話をしていましたね。

――ゴールテープを切った時は安心という感じでしたか?

サポートや応援してくれた人が沢山いたので、「みんなのお陰で完走できたよ!」って。
IBUKI GPSで見ていた羅針盤のメンバーからも、「おめでとう!」って深夜にもかかわらずLINEがバーって入ってきましたね。

走っている時はLINEを見る余裕がなかったので、ゴール後にさかのぼって見てみたら、「今、調子良いみたいです!」とか、逆に長くエイドにいた時は、「何かあったんじゃないか!?」みたいなやり取りをしてるんですよ(笑)

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――チームメンバーとのトレーニングが実を結びましたね

本当に感謝しています。
体力的にも精神的にも、引き上げてもらいました。
自分は美容について徹夜で練習していても、「全然練習してない」って見せて陰で練習するタイプで(笑)

だから、練習も公表したくなかったんですけど、今回は駄目なところも全部見てもらおうって思ってましたね。

性格が変わってきたというか。
練習風景も、「こういう練習してきます!」「大会まで後何日!」みたいなのを公表しながら。
みんな見てくれてて、「あれだけやらんと完走できないんですね!」みたいな事を言われたりとか。
「感動しました!その前の練習を見ていたんで」って、言われて。
「あぁ、みんな見てくれていたんだな」って、そういうのも励みになりますよね。

あ、バックル見られます?
何回も完走している人はいっぱい持っているんでしょうけど。

これがね、欲しかったんですよ。

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RACE PROFILE

大会情報

SHINETSU FIVE MOUNTAINS TRAIL


FORESTRAIL

トレイルランナー石川弘樹氏がプロデュースした、信越五岳を結ぶ全長160kmにも及ぶ山岳エリアと信越高原の各地域を繋いだ壮大なコース設定。

家族や友人が選手にサポートを提供できるアシスタントポイントの設置、夜間走行となる選手の安全に配慮したぺーサ1名の同行を許可する区間の設定など、
選手はじめ、沢山の人々がトレイルランニングの魅力を味わえるレーススタイル。

2023年大会
大会名 信越五岳トレイルランニングレース 2023 〜パタゴニアCUP~
開催日 2023年9月16日(土)~18日(月・祝)
開催地 信越高原(新潟県妙高市、長野県長野市、信濃町、飯綱町、飯山市)
距離(100mile) 163㎞
制限時間(100mile) 33時間
主催 信越五岳トレイルランニングレース 実行委員会
WEB https://sfmt100.com/
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