――FORESTRAILのロングはスタート時間が早いですよね?
スタートは朝5時で、夜明け前のスタートなんです。
前日の夕方に会場入りして受付をして、私は車中泊をしました。結構、車中泊をしている人が多いんです。
車中泊をしたものの、朝コンタクトレンズをなくしたりしてバタバタして、結構ギリギリになってしまいました(笑)
――スタートラインに立った時の気分は?
「咳が止まって良かった!」です(笑)
何とかスタートができて、後はもうとりあえず走るだけでした。
「走るのと歩くのって全然スピードが違うよ」って言われていて。
「ちょっとした上りでも歩くな」ということも仲間に言われてたので。
とりあえず、ゆっくりでもいいから走るっていうことを意識して夢中で進みました。
夜が明けてきたら、素晴らしい景色が目の前に広がって
「あ!今日1日ここで遊ばせてもらえるんだ!」と気づいたんです。
そうしたらもう、ワクワクしかなくて。もう、幸せしかなくて。
――コースはどんなコースなんですか?
スタートして、最初は林道を進んで、三平山の登山口からはずっと山のトレイルパートです。
田浪の登山口に降りたところからは、ロードと長くゆるやかな林道になります。
そこが自分的には一番きつかったです。林道も多く、コース全体としては走れるコースですね。
――天候はどうだったんですか?
1日ずっと良かったです。晴れていて、涼しくてこれ以上はないぐらいでした。
――補給はどうでしたか?
1時間に1回くらい100kcalくらいの補給を摂り続けて、おなかが空かないようにしていました。
今回、エイドではまったものがあって。ミルクティーなんです。
エイドにミルクティーがあったのがすごいおいしかったです。
あとは揚げ餅やヨーグルトもおいしかったなぁ。
甘酒も3回ぐらい出てきたんですけど、だんだん甘くなっていく感じがあって。
体調もあるんだろうけど、発酵が進んでいるのかなって。最後はすごく甘くておいしくて。
――進むペースは安定していましたか?
制限時間が15時間だったので、目標は13時間ちょっとくらいで行けたらいいなと思っていました。
事前に試走をしていたので、そこから時速何kmで走ることができるか、林道とトレイル区間でそれぞれ計算をして。
それを表にして自分で持って走っていました。
途中までは大体オンタイムでした。でも、途中で膝がちょっと痛くなって後半にかけて走ったり、止まったり。
そこで一緒に試走もした知り合いのおーちゃんに追い付いて、一緒に走ることになってそこからまたすごい楽しくなって。
――途中完走はできる手ごたえはありましたか?
それが、道中楽しすぎて完走はできるだろうと思って走っていました。
後で色んな人からコメントをもらって、私が後半しんどそうだったらしいんですけど。
自分では全然気付いてなかったんです(笑)
メンタルのとこでは全然落ちてなかったんです。
ずっと自分のペースで走れていましたし。
――FORESTRAILはの良さどういったところに感じましたか?
やっぱり景色、山の良さ!ブナの森が時々出てきて。その下には笹があって。
あとはエイドの人の温かさ。地元の方々の温かさですね。
――心が折れることはなかったんですか?
ボランティアの方々も岡山の人たちばっかりだったので。エイドに行けば誰かに会える、と思って頑張れました。
操山で一緒に練習してくれていた方々もいて、何度もエイドで「ゴールできるよ!」ってすごく励ましてくれて。
エイドで食べて、話をしたらまた元気になって、エイドを出て行く感じでした。
ずっと幸せで、楽しい!しかなかったです。
――ゴールはどうでしたか?
ゴールがグリーナブル蒜山っていう会場なんですけど、自分がゴールする時は、夜になっていて、
ライトアップされた会場の明かりが見えた時にすでにウルウルしていました。
明りに向かって走るのは夢の中みたいで、そういういうのが本当に感動的で夢のようないい時間でした。
本当に1日ありがとうございましたっていう気持ちを持ってゴールに向かったんです。
――ゴールの気分は?
もう泣きました。
会場に近づくにつれ、大会MCのトモティさんの声が聞こえてくるんです。
遠くからマイクのふわっとした音で「帰ってきました~!」って聞こえてきて。
もうその頃には泣いてました。
トモティさんも、いろんな大会で会うのでもう顔も知ってくれて。
そういう人が迎えてくれるのはめっちゃ嬉しいので。
更に操山のナイトトレイルのメンバーたちがゴールで待っていてくれて。
そこに向かって、一緒に走ったおーちゃんと手つなぎでゴールゲートをくぐりました。
――最高ですね
本当に最高でした!
今まで、知り合ってきた人たちとか、自分がやっていこうと思って頑張ってきたことがあって。
それがあってゴールできたなぁって、改めて感じました。
また、エイドや大会関係者に知った顔があるというのは地元の大会の良さですし、
地元じゃなきゃ今回、完走できていなかったかもしれません。
――またFORESTRAILに出場しますか?
次はスタッフとして参加して応援したいですね。それもすごい楽しいんです。
やっぱり知り合いが増えましたし、応援してると私も頑張ろうってすごい感動するんですよね。
やっぱり、一生懸命走っている人を見るだけで、胸打たれて感動しちゃいます。