――丹波にもよく行かれているとお聞きしましたが、そのきっかけは?
黒井城トレイルランニングレースのボランティアをする様になったのがきっかけです。
それで知り合いも増えて土地も知って、走りに行く様になりました。
その後、2021年4月に開催されたTAMBA100アドベンチャートレイル(Pre-stage)の50マイルに参加して完走しました。
また、NHK BS放送「グレートレース」 でも放送された、2021年11月に開催のTAMBA100アドベンチャートレイルにはボランティアで参加しました。
この時に選手達を間近で見てTAMBA100への憧れが強くなりましたね。
――TAMBA100には今年は選手として出場されてますね
今年6月に開催されたTAMBA100アドベンチャートレイル2023の100マイルに出場しました。
――写真で拝見しましたが、斜度が険しくて、めちゃくちゃ厳しい大会ですよね?
めちゃくちゃ厳しい大会です。山の登りで足が滑るし、下りなんて「滑り落ちるしかない!」みたいなところがあったり。
やっぱり、アドベンチャートレイルだから、トレイルランニングの「ランニング」とは謳ってないんで(笑)
100マイルも距離170kmの累積標高16200mと厳しいスペックで、試走に行くたびに後悔するっていう始末です(笑)
――難しいコースなんですね
TAMBAは独特で、他にない傾斜が続くので毎週末丹波の山に入って試走して登りを強化する練習を中心に準備しました。
ゴールデンウィークは7日連続で走ったんですが毎日が地獄でしたね(笑)
――TAMBA100マイルは実際出場してどうでした?
強雨で警報が出ていて予定の7時にスタートできず145kmに短縮の15時スタートになって、TAMBAで100マイルに挑戦できない悔しい思いの中のスタートでした。
距離が短縮されたんですが同じく時間も短縮されて、36kmの関門時間が現実的でないくらいに厳しくなって。
そこの関門時間をめがけてペースを上げて走っていたんですけど、途中の下りの抜きがけで転倒して左腕を大きく切創したりして。
ペースも落ちて関門時間に間に合わなくなってしまいました。
特例措置で100kmカテゴリにレースの途中で変更ができるとのことで、26kmのエイドで申告して100kmカテゴリに切り替えました。
――ただでさえ過酷なTAMBAアドベンチャートレイルですが雨でさらに過酷でしたね
15時に雨の中スタートして、夜半も降り続きました。視界も悪く平坦な道も滑ったりと苦労しました。特に下りは滑って滑って。
目の前で友人が下りで滑って腰を強打し呼吸ができなくて動けなくなるなどトラブルもありました。
朝方には雨がやんで、翌日は天候は回復しましたが、70kmを超えて水膨れが両足の裏に大きくできてしまい、90kmのエイドまで我慢して進んでサポートのマチャさんに処置してもらって。
そこから走れる様になって無事にゴールまで辿り着けました。